プログラム

2024年12月土曜日

新年明けましておめでとうございます。

本年もこのHPをご覧になられている皆様にとって幸多き一年になりますよう願っております。

土曜日の担当やかんリーダーです。

当月のテーマは『スケジュール管理』です。

最初に言っておきますと小学生がするには大変難しいことです。

大人でも苦手な人はいますし、『時間の逆算』が苦手な子にとっては、こちらから話す内容はどれも『呪文』を唱えているように感じる内容になりかねません。この記事を読んでいる方で、周囲に『時間の逆算』が苦手な方がいらっしゃたらぜひ参考にしてください。

1、一つの単語で複数の内容が含まれている単語の詳細を確認する。

『時間の逆算』が苦手な人は、この部分の理解が不十分になっています。その為、相手と自分が共通認識できるように詳細のすり合わせを十分にしていきましょう。この時に保護者の方が代わりにしてくれていることも盛り込んでおくことを推奨します。

今回は例を挙げて紹介していきます。

手順1 朝の準備にかかっていると当人が認識している時間を聞きます。

手順2 朝の準備に含まれる行動や工程の詳細をピックアップし、共通認識にしていきます。

手順3 詳細化された行動や工程に必要な時間を再度検出します。

朝の準備(予想 60分)

・起床時間…意識が覚醒し、床から起き上がることができるまで要する時間(10分)

・朝食準備…朝食を作り、食べ始めることが出来る状態に準備する(10分)

・朝食…準備した朝食を食べるのに必要な時間(15分)

・朝食の片付け…朝食に使用した物を片付ける時間(5分)

・着替えの準備…その日の日中活動をする為の衣類の選択、用意をする時間(10分)

・着替え…用意した衣類に着替えるのに要する時間(5分)

・排泄…排泄に要する時間(10分)

・整容…洗顔や歯磨き、寝癖直しに要する時間(20分)

再検出した合計時間 (85分)

ここで朝の準備として予想していた時間(60分)と詳細化して再検出した時間(85分)に差異があったとしても相手を責めることはしないでください。ここでは、その差異がある原因を認識することが必要であり、目的になります。

2、移動時間の確認

初めて行く場所であってもナビなどを使用することで、概ね移動に必要な時間は検出されますが、あくまでも『何もトラブルのない状況下での平均の所要時間』であり、不確定要素として『興味を誘われる物の誘惑』『天候(路面状況)』『工事などによるルート変更』などがありますが、時間に遅れる理由としては、この『不確定要素』を考慮することが出来ていないことが要因になってきます。

では、あなたが相手に求める時間はどれですか?また、あなたはどの時間を心掛けていますか?

①、何もトラブルがない状況下を前提にした所要時間での移動時間

②、上記に挙げた、一つの不確定要素に対して、対応できる時間での移動時間

③、如何なる状況下でも遅れることのない時間での移動時間

殆どの日本人は、『②』を心掛けているのではないかと思います。しかし、『不確定要素』という『想像の外にある見えないもの』は、時間の逆算が出来ていない人には、『在り得ない』『存在しない』為、考慮できないのです。ここでは、不確定要素を具体的に挙げて、所要時間の差異を認識させ、『基準時間+不確定要素に対応できる時間』で移動に必要な時間が変動することをふまえて、想定の移動時間を検出します。

学校までの移動時間 (通常20分+予備10分 合計30分)

3、基本的な一日の流れを作っていく

平日と休日の基本的な時間の流れを作っていきます。まずは、予定が定期化しており、時間の変更が出来ないものを記入します。子どもたちであれば『学校』大人であれば『仕事』などが該当します。ここからは子どもたちの平日を例に時間の逆算をしていきます。

学校に登校しないといけない時間 (8:30)

自宅出発時間 (8:00)

起床時間 (7:25)

睡眠時間 (9時間)

入眠時間 (22:25)

就寝準備 etc

生活に必要な行動をタイムスケジュールに記入していきます。そうすることで、『空白の時間』が出来てきます。この『空白の時間』こそが『余暇時間』つまり子どもたちにとっては『自由に遊べる時間』になってきます。一日分の余暇時間が少ないことに気付くことができれば、『保護者の方が代わりにしてくれていることが当たり前ではなく有難いことである』という感謝の気持ちを持つきっかけになりますし、感謝の念が生まれれば、『親の手伝いをすることが凄い』という『勘違い』を正していくきっかけにもなります。

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