こんにちは。
和歌山県紀の川市にある。放課後等デイサービスK-if(けいふ)のプレリーダーです。
11月の月曜日のプログラムの報告をしていきたいと思います。
11月のプログラムは『畝作り』でした。
今までも農作物を育てて、収穫し、持ち帰ることはしていましたが、それは最初の畝作りや日々の手入れはスタッフがしており、『楽しい部分』のみを子どもたちに体験してもらっている状態でした。
この状態が良くなかったのか。。。
子どもたちから
『〇〇が好きだから今度は○○育ててよ』
・・・・育ててよ?
植える前の事前準備や水やり、雑草抜き、支柱の設置etc
『普段の世話の大変さ』を理解できていないともとれる丸投げ発言。
どうやら理解出来ていないご様子。
なので今回は、整地から収穫までの工程を子どもたちに任せきろうと思います。
収穫できるかできないかはわかりません。子どもたち次第です。
子どもたちは言いました。
『K-ifに来ない日があるから無理やん』
私はこう返答しました。
『月曜メンバー全員で協力すれば、水曜と日曜日以外は誰かは来てるから大丈夫』と。
なので、自分が来ない日の水やりを誰かに頼み、誰かが来ない日は自分が引き受ける。そんな協力関係を築いてもらうことで、『自分だけ』ではなく『他者と協力する』ことを継続して行っていく形を選択する。
しかし、児童の中にはプライドが高く誰かに頼むことが出来ない児童ももちろんいます。そこは持つ必要のないプライドだと思いますが、頼むことが出来ないのであれば、利用日ではない日も個人的に来所して水やりなどの世話をすることで、『誰かに頼む』ことは回避できます。しかし、物理的に自分で来ることが困難な距離の児童もいるのも事実です。
作物ですので、手入れをちゃんとしていても枯れてしまうこともあると思います。その場合は、不問ですが、世話をちゃんとせずに枯れてしまうようなことが合った場合は、他児童が収穫できるまでの期間『利用日のプログラムの感想を100文字程度書く』ことにしました。
選択肢を要約すると以下のものになっています。
①協力関係を築く為に他の児童に頼む
②自分で世話をするために通う
③作物を放置し、枯れた結果感想文を書き続ける
『意思決定支援』になぞると、自己選択・自己決定・自己責任なのでどれを選択してもいいと思いますが、実質的な選択肢としては、①になるように誘導しました。
選択肢があるようでない状況の中で、『自分で選択した結果に対する責任を負うこと』で自律心を育むことが出来ます。当事業所の管理者の言葉を借りるとすれば『責任の伴わない選択はただの我が儘で、責任を代わりに取ってくれる人がいないと成り立たず、責任を取ってくれる人が常にいるわけではない』になります。
誰かの責任にすることは簡単だと思いますが、それは誰かからの信用という名の対価を失っているということです。信用という目に見えないものの価値は、人によって様々です。この投稿を読んでくれているあなたにとって、他者からの信用は価値のあるものですか?