プログラム

2023年5月金曜日

こんにちは。

和歌山県紀の川市の放課後等デイービスK-if(けいふ)のやかんリーダーです。

5月の金曜日のプログラムの振り返りをしていきます。

ちなみに金曜日は『自分で生活する力を付ける』を基本指針にしています。

そんな中、5月のプログラムは、『ポップコーン作り』です。

準備する物は

ポップコーンの種

フライパン

ポップコーンを選択した理由は、食物を加熱して、火が通っていく過程を認識しやすいという理由で選択しています。

皆さんはポップコーンを作ったことはありますか?私の時代ではアルミ製の使い捨てのフライパン?のような中に適量のポップコーンの種が入っていて、加熱することでパンパンに膨れ上がっていくタイプの物か出来上がったものかが主流だったと思います。(当時からポップコーンの種もあったかもしれませんが、私自身は売っているのは知りませんでした)

以前から利用してくれている児童は過去にもしています。その為、少し調理工程を増やしたり、変化させています。内容としては、味付けには塩をベースに油をバターに変化させたり、チョコレートを湯煎して掛けたりしています。

1年生の児童たちにとっては、初めての体験という子がほとんどでポップコーンの種が過熱されて、はじける様子に耳を塞ぐ児童もいましたが、出来上がったポップコーンは賛否両論で上手く出来た部分は笑顔で『美味しい』と話してくれていましたし、焦げた部分は眉間にしわを寄せて『苦い、硬い』と話してくれており、子どもたちにとってはいい経験になったようです。

近年では『成功体験を積ませてあげることが必要』だとよく耳にしますが、皆さんはどうでしょう?

勿論『成功体験』が必要ではないとは思いませんが、『成功体験』だけを積む必要はないと思っています。むしろ『失敗体験』を経験し、自身で試行錯誤してから『成功体験』に変えることの方が、メンタル面の成長もできると思っていますが、失敗したら自尊心が傷付くと考えられているのが、多数派ですかね?耳触りのいい言葉ですし。

ですが、想像してみてください。

失敗から成功に変える力を持っている人は、失敗を受け入れ、失敗から多くを学び、成功するまで挑戦し、やりきることができます。

しかし

失敗の経験を積んでいない(成功体験しか積んでいない)人は、失敗した際に事実を受容できず、否定もしくは責任転嫁し、自分の責任だと認識している人は落ち込み思考が停止し、次の行動に移すことができない為、やりきることができず、今まで積み上げてきた自信(成功体験)が崩れ去り、自尊心を守るために責任の所在を周囲への不平や不満という形で転嫁しようとするが、自責であることも深層では理解もしている為、周囲の人に直接責任転嫁することはできないという矛盾に陥り、立ち直ることができず、優しく慰めてくれる家に引きこもる。

と私は推移しています。なので、K-ifを利用してくれている子どもたちには『ポップコーンが焦げる』みたいな小さな失敗を経験し、失敗を受容し『きれいなポップコーンを作る』ための行動がとる経験を積んでほしいと思っています。

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