新年明けましておめでとうございます。
本年もこのHPをご覧になられている皆様にとって幸多き一年になりますよう願っております。
木曜日の担当やかんリーダーです。
当月のテーマは『投球練習』です。
事業所内で思いっ切りボールを投げてもらいました。
事業所を見学して頂いたことのある方は
『えっあの狭い空間で?』
と驚かれるかと思いますが、実際に子どもたちには思いっ切りボールを投げてもらっています。
要するに『思いっ切りボールを投げることが出来る環境を作る』これが今回プログラムを実施するにあたり苦労したポイントですが、環境を作ることが出来てしまえば、あとは指導するポイントなどになります。
室内で思いっ切りボールを投げることが出来る環境をどう作るのかが気になりますか?気になりますよね?
答えは、『思いっ切り投げ出されたボールの運動エネルギーを吸収させる為に毛布を空中にぶら下げ、そこに向かって至近距離から投げる』です。如何にどこに飛んでいくか分からないくらいのコントロールでも、至近距離(毛布に触れそうな距離)で投げれば概ね毛布に当たり、威力を殺してくれます。
※実行時に順番に投げさせることをしなければ、怪我やケンカなどの原因になりますので、もし模倣しようとしている方は十分に安全確保はしてあげてください。
では運動能力的な視点で少し。
皆さんは『投げる』という動作を、どうやっているか考えたことはありますか?
『投げる』動作は、身体全身を使って、重心移動で生まれたエネルギーを滞りなくボールに伝えることが出来た際に行える動作になります。
速い球・遠投・重い球で投げ方が変わります。
もちろん野球とボーリングなど使う球によってもそうです。
しかし、根本的な原理は同じで、全身を使って重心移動でできたエネルギーを滞りなくボールに伝えることが出来れば、ボールは飛んでいきます。
要するに『身体の使い方』というやつです。
ではもう少し掘り下げてみましょう。
『身体の使い方』とは、どういったことが必要になるんでしょうか?
私自身専門家ではないので、経験則になってきますが、
1、筋肉の弛緩
2、関節の可動域の広さ
3、筋肉・関節の連動
が重要であり、一般的に言われる『運動神経』とは、3の連動のさせ方が上手く、他者の動きを真似する際の再現力高い人が、『運動神経がいい人』と表現されているのではないでしょうか?
しかし、逆説的に考えるとコマ送りや静止画で、全身に様々な数字を記入し、その数値通りに身体を動かすことが出来れば、『運動神経がなくとも』その動きが出来る可能性があるのではないでしょうか?
いやっ実際『ロボット』の動きというのが、特定の動きを数値化して、実行させているわけですから可能は可能なんでしょうけど、人と人間の違いはやっぱりこの『感情』の部分です。恐怖心や迷いは繊細な動きに支障をきたします。支障をきたせば正確な動きはできません。
今回のプログラムは、全体的に楽しそうに子どもたちも参加出来ていたようで『もっとやりたい』という言葉が出ていました。